被り物ハードルの低い、ホーチミンのクリスマス
メリークリスマスイブ🎄
ここホーチミンも、12月はクリスマスムードです。
カフェやショッピングモール、ホテルには、ツリーやオブジェが飾られています。
ツリーに豚ちゃんという組み合わせに、ベトナムっぽさを感じる。
そして普段から、映えスポットでの写真撮影には、日本以上に気合を入れた人が多いベトナム。
オブジェの前では、赤や緑のクリスマスカラーのドレスできめた若者やファミリーが、並んで撮影をしています。
クリスマスツリーの仮装をした(させられた?)赤ちゃんも。
周辺では、トナカイやツリーのカチューシャを売る露天がでていました。
このカチューシャ、撮影スポットだけではなく、カフェやスーパー、コンビニの店員さんがつけている率も高いです。
統一されているわけではない&つけている人とつけていない人がいるので、制服としてというより、つけたい人がそれぞれ好きでつけているのかなと思います。
車がトナカイ角をつけていることも。
クリスマスにかぎらず普段から、ホーチミンでは、動物耳カチューシャや動物耳ヘッドフォン、動物耳ヘルメットをかぶった人は、よく見かけます。
若い女性だけではなく、男性や、わりと上の年代の方々(所謂おじさん、おばさん)がつけていることも。
一番よく見るのが、猫耳ヘルメット。
タケコプターをヘルメットにつけている人も。
そういえば、トルコにいた頃、日本語ぺらぺらな20代女性同僚が、小さなクマのついた紫色のカップを使いながら、こう言っていました。
「トルコでは子どもっぽいって言われるけど、日本では普通に大人もこういうの使ってていいですよね〜」
大人もこぞって、コンビニやらパンのプレゼント企画で、ミッフィーやリラックマの特典皿に応募する日本の感覚からすると、彼女のカップはクマの大きさも色もシックに感じたので、印象に残っています。
日本のキャラ雑貨好き(特にボンレス猫が好き)のスイス人の義妹も、スイスでは大人のキャラ好きは、わりと肩身が狭いと言っていました。
お気に入りの猫耳付きの洗顔用ヘアバンドは、友達にひかれるんだよね〜と。
日本では、カップや洗顔用ヘアバンドなど、家の中で使うものは、ここぞとばかりにキャラものな大人は多いのではと思います。
真面目に鏡を見ると奇妙な姿だなと思いつつも、私もトウィティーの洗顔ヘアバンドを愛用している。
家の外であっても、30代の私はコダックのTシャツを、60代の実母はチャシャ猫のTシャツを、義母はちいかわのTシャツを着ています(多少控えめなデザインのものを選びつつ&平均よりキャラもの好きな自覚はありつつ)。
この年齢制限なく、キャラもの、かわいいもの愛を満喫できるのは、日本の良いところだと思うのですが。
ベトナムはさらに上をいっているように、感じます。
年齢や性別による、猫耳やトナカイ角をつける躊躇が、ほぼないように見える。
日本ではまだ、男性や、中年以上の女性が、日常的に猫耳をつけるのは、やはりまだハードルがあるように思うのです。
自分が街中でつけるとしたら、いたいと言われるのではないかとか、顔に合わないだろうなと思うし。
日本で、実際に街中でつけているおじさんおばさんがいたら、ぎょっとしてしまう自分もいる気がする……。
でも、ベトナムの人を見ていると、いくつになっても被り物とか耳をつけたら、楽しいよね〜と思います。
私もバイクに乗るなら、猫耳ヘルメットが欲しくなるかなとも。
高齢化&ジェンダーレス時代、日本でこれから、中年以上、男性の猫耳が増えていくでしょうか。
この文章を書いていたら、トナカイ角をつけて配達をするおじさんが通りました。
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