ポップで静かなお正月@ホーチミン
2月10日は、旧正月。
中国や韓国と同様、お正月は旧暦で祝うベトナムでは、この旧正月が一年で一番のイベントです。
その前後の正月休暇は、祝日の少ないベトナムで一番の長期休暇。
多くの人は地元に帰るので、私のいるホーチミンは、まるで別の街のように、閑散としています。
心なしか空気もきれいなような。
いつもはバイクと車が列をなして、クラクションがうるさい道もすかすか。バイクで通り抜けるのが気持ちいい。
とはいえホーチミンでも、お正月装飾やイベントはあります。
元旦には、マンションに獅子舞と龍、七福神が来ました。
まつ毛がばしばしで、日本の獅子よりかわいいかんじ。
街では、旧正月といえばなアイテムである、赤いポチ袋、黄色の花、今年の干支の龍が、いたるところに飾られています。
こんなにかわいくデフォルメできるのか、という龍。
そして、閑散としてるホーチミンでも、唯一混んでいるのが、中心部にあるグエンフエ通り。
いつもは車やバイクのある大通りが歩行者天国になって、龍のオブジェや花が飾られています。
ここだけはいつも以上の人だかり。
クリスマスにつづき、映え写真を撮る人が多数。
女性は、老いも若きもアオザイを着て、思いっきりお正月のおしゃれを楽しんでいます。
きっとこの日のために、新調している人も多いのでしょう。
蛍光色、パステルカラー、刺繍、リネン素材、サテン素材、タイトなもの、ふわっとしたもの、王朝風、普段はあまり見ない柄物……など、いろんなタイプのアオザイがあって、既に持っているのに、また欲しくなってしまいました。
アップテンポな音楽も流れていて、めでたく楽しい雰囲気です。
いかにもめでたい、黄金の木のオブジェも。
音楽といえば、年末(1月後半頃)から、街では旧正月ソングが流れます。
なかでも、隣のレストランからよく音漏れしていた&夫が年末の宴会用に踊る練習をしていて覚えたのがこちら。
ほんわか陽気で楽しい曲調がベトナムらしく、癖になります。
ベトナムあるあるで、remixバージョンや、踊ってみた動画もたくさんあるヒットソングです。
MVは、食べ物や飾りなど、旧正月アイテムだらけ。
地元に帰る夜行バスからはじまり、地元の家族や仲間で乾杯する様子が、農村ver.と漁村ver.で描かれていて、地方の旧正月ってこんなかんじなのかなと思いを馳せられます。
こちらは農村ver.。作物がトロピカルフルーツなので、メコン地域かな。
コメント欄には、「早く地元に帰って、家族に会いたくなりました!」というベトナムの方のコメントがたくさん。
この曲を聞きながら、楽しみにしている人が多いようです。
そういえば、日本はお正月ポップソングって、あまりないですね。
こんなかんじで、全体的に日本よりポップなお正月を、静かに満喫するという、不思議な時間を過ごしています。
Chúc mừng năm mới!
(新年おめでとうございます!)
ベトナム語の先生が贈ってくれた、旧正月(Tết )なベビー服。バインチュン(ちまき)、梅、ポチ袋、スイカと、旧正月アイテムの刺繍付き。
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